トマトは、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、健康によいと言われている野菜です。トマトの赤い色はリコピンという色素によるもので、赤色の濃いトマトほど、リコピンが多く含まれています。 リコピンには強力な抗酸化作用があり、老化を防ぐ作用や、肌や皮膚を若々しく保つ美容作用、がん予防に効果があるなど多くの働きが近年注目を集めています。またトマトには、風邪の予防に効果的に働くビタミンC、脂肪の代謝を円滑にするビタミンB6、血液中の塩分を排出し高血圧予防に効果的なカリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。さらに、水溶性食物繊維のペクチンが含まれいて、便秘を改善するほか、老廃物や有害物質を排出する働きを促進し、生活習慣病(成人病)の予防に効果的であります。リコピンをはじめとするトマトの栄養成分は、トマトが完熟したときに最も多くなので、生で食べるときはなるべく完熟したものを選んでください。
トマトの栄養素(食材100g当たり) ・ビタミンA 390μg ・ビタミンB6 0.07μg ・ビタミンC 20mg ・カリウム 230mg ・食物繊維 0.7g ・鉄 0.3mg |
大根の根にはアミラーゼという、でんぷん分解酵素が多く含まれていて、でんぷんの消化を助けます。胃もたれ、胃酸過多、二日酔い、胸やけにとても効果的であります。お酒の後などにはぜひ食べて欲しいものです。大根に含まれているビタミンCは皮に多く含まれています。皮には毛細血管を強くするビタミンPも含まれていて、脳卒中の予防にも有効であります。また、大根の葉には、ビタミンC、カロチン、カルシウムなどが豊富で優秀な緑黄色野菜と言えます。大根料理は、お味噌汁の具やサラダ、大根の生春巻きなど、幅広く、簡単にです。毎日の生活の中に、大根を食べる習慣を身につけることをお勧めします。
大根の栄養素(食材100g当たり) ・カルシウム 23mg ・鉄 0.2mg ・カリウム 230mg ・ビタミンB1 0.02mg ・ビタミンB2 0.01mg ・ビタミンC 11mg |
レタスは、成分の95%が水分である淡色野菜ですが、ビタミンやミネラルなど、体に必要な栄養素をバランス良く含んでいます。レタスは、サラダや肉料理のつけ合わせに欠かせない食材です。レタスに多く含まれる栄養成分では、カロチン、ビタミンC・E、カリウムが挙げられます。カロチンは、活性酸素の働きを抑制する作用により、体の老化やガンを防ぐ効果があります。また免疫力を活性化し、風邪を予防する働きもあります。ビタミンCは、肌や皮膚を若々しく保つ美容効果や、カロチン同様風邪を予防する効果もあります。ビタミンEは血液の循環をよくする作用があり、「若返りのビタミン」とも呼ばれていて、老化を防ぐ効果があります。また、体内の余分なナトリウム(塩分)を効率良く排出して、むくみの改善や高血圧を防ぐ作用があるカリウムも、レタスには豊富に含まれています。他にもレタスには、便通の促進に欠かせない食物繊維、貧血の予防効果がある鉄分、口内炎や肌荒れに効果がある葉緑素などが含まれています。レタスは、生で食べる場合が多いだけに栄養の残存率は高いのですが、加熱して食べるとカサが減り、栄養分をたっぷり摂ることができます。 さらに油とともに調理すると、カロチンやビタミンEの吸収がよくなります。
レタスの栄養素(食材100g当たり) ・カロチン 130μg ・ビタミンC 5.0mg ・ビタミンE 0.3mg ・カリウム 200mg ・鉄 0.3mg ・食物繊維 0.5g |
とうもろこしの主な成分は炭水化物ですが、ビタミン・ミネラルなどの栄養成分をバランスよく含んでいる野菜です。とうもろこしの甘味成分の糖質は、消化吸収が速く、夏場のエネルギー補給、疲労回復に効果的があります。また、スイートコーンの粒の白い部分には、必須脂肪酸のリノール酸を豊富に含んでいて、コレステロールを下げる働きにより、高血圧や動脈硬化の予防に効果があります。他にもとうもろこしには、糖質の代謝を助けるビタミンB1、発育に欠かせないビタミンB2風邪を予防し、肌や皮膚を若々しく保つビタミンCなどのビタミン類や、骨や歯を丈夫にするカルシウム、貧血を防ぐ鉄、むくみの解消や高血圧予防に効果があるカリウムなどのミネラル成分を多く含んでいます。さらに、スイートコーンには食物繊維が多く、便秘の改善や大腸がん予防に効果的です。 とうもろこしに含まれているこれらの栄養素は、主に胚芽部分に集中しているので、実を取る時は包丁を使わずに、手でむしるようにするといいでしょう。
スイートコーンの栄養素(食材100g当たり) ・ビタミンB1 0.16mg ・ビタミンB2 0.14mg ・ビタミンC 10mg ・カルシウム 3mg ・鉄 0.6mg ・カリウム 300mg ・食物繊維 1.2g |