⇨ 和名・・・トマト
⇨ 別名・・・アカナス(赤茄子)、バンカ(蕃茄)、トウシ(唐柿)、コガネウリ(小金瓜)
日本では冬に枯死するため一年生植物ですが、熱帯地方など、適切な環境のもとでは、長年月にわたって生育し続ける多年草で、延々と開花と結実を続けます。1年間、1本仕立ての長期栽培を行うとその長さは8m~10mにも達すると言われています。
大玉系の品種では発芽後、本葉8葉から9葉目に最初の花房(第一花房・1段花房)が付き、その後は3葉おきに花房を付けるという性質を持っています。また、各節位から側枝(わき芽)が発生します。1本仕立てでは側枝はすべて除去します。側枝を放置しておくと5葉目と6葉目に花房が付き、その後は3葉おきに花房を付けます。トマトはストレスを受けると正常な位置に花をつけない(花飛び)現象が発生します。
ピンク系トマトの果実は桃色、赤系トマトの果実は濃い赤やオレンジ色をしています。日本ではピンク系トマト('桃’系)が生食用として広く人気があります。赤系トマトは加工用トマトとされていました。しかし最近では赤系トマトには、抗酸化作用があるといわれるリコピンが多量に含まれていることから利用が見直されています。その他にも白色、黄色、緑色、褐色、縞模様のものがあります。果実の中はゼリーで満たされていますが、中身が空洞でピーマンのようなものもあります。葉の形は、通常の形の他に、ニンジンのように葉の切れ込みが特に深いものやジャガイモの様な(切れ込みが浅い)葉を付ける品種もあり、いっけんトマトと気づかないものもあります。
他に、果実が細長いイタリアントマトや、果実が小さいミニトマト、中玉系のフルーツトマトと呼ばれる生食用トマトなどがあります。
変わったものでは、ピーマンとの掛け合わせのトマピーやジャガイモとのハーフのポマトなどがあります。