エネルギーの源になるのは、たんぱく質(P)、脂肪(F)、糖質(C)の三つの栄養素です。
毎日の食事は、このPFC比(エネルギー比率)をP対F対C=15対20~25対60~65の割合にすることが望ましく、生活習慣病を防ぐ大きなカギとされています。
ごはんなどの糖質をしっかりとらないで、脂肪の多い肉などを食べすぎていると、PFCのバランスはくずれ太りすぎたり、コレステロールを高めることとなり、生活習慣病を招きます。
毎食の献立は、まず、茶碗一杯のごはんを中心に考えましょう。
ごはんの主成分は糖質。一日のエネルギー源になり、たんぱく質をはじめビタミン、ミネラル、食物繊維など、不足しがちな栄養素も補ってくれます。
このごはんを柱にして、おかずには肉、魚、大豆や大豆製品、卵、牛乳などのたんぱく質食品、緑黄色、淡色の野菜、芋、果物などの体に必要な栄養素を含む食品を、バランスよく取り合わせるようにしましょう。
食欲がない、忙しい、やせたいなどの理由で「欠食」をすると、空腹の反動による食べすぎや栄養の偏りが心配です。
また、夜更かし型の生活も問題。遅くまで起きていて、おなかがすき、寝る直前にまた食べたりしては、エネルギーは蓄積される一方で、太るために食べているようなものです。
肥満はスタイルが気になるばかりではなく、生活習慣病の引き金になりやすいことを覚えておきましょう。
BMI(Body Mass Index)による肥満測定 BMI算出法=実測体重÷(身長m2) 22 →理想 25以上 →肥満 18.5以上25未満→普通 18.5未満 →やせ 例えば、身長1.7m、体重75㎏の場合 75㎏÷(1.70×1.70)=25.95となり肥満です。 標準体重㎏=(身長m2)×22 |
ごはんと汁のほかに、おかずが3品つくのが一汁三菜の食事。これは 茶道の祖、千利
休が四百数十年前に確立した茶懐石の献立がもとになっています。
内容はめし、汁、向付、煮物、焼き物。余計なものはつけず、旬の素材を生かした質素ですが心のこもった食事が本来の懐石料理です。
@zennoh niigata
これを現代の家庭の食事にアレンジしたのが「新・一汁三菜」。
主食のごはんに、三菜を主菜、副菜、副副菜に置き換え、これに汁物を添えた、新しいスタイルの和風献立です。図のように5つの器をイメージして料理を組み合わせると、味も栄養のバランスもよい、健康的な献立になります。
ごはん
手前の左側に置き、つねに献立の中心にします。
ごはん茶碗は、汁物椀よりも大きめなのが一般的です。
汁 物
みそ汁やおすましなどは主役のごはんの右側に。
もともとは、ごはんのお供でしたが「新・一汁三菜」では、主菜や副菜などを補う大事なおかずの一員
です。
主 菜
たんぱく質源になるメインのおかず。汁物の上の位置に置くと食べやすく、ふつうはいちばん大きな器を使い
ます。
副 菜
主菜に次ぐおかずで、野菜が中心になります。
主菜の左側に置き、主菜とセットで考えましょう。
副副菜
つけ物や常備菜などの、ごはんとの相性のよい小さなおかず。
スペースができたところに置きましょう。
参考資料;JA全農 新潟