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医食同源(いしょくどうげん)

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  1. 医食同源の意味

  • 広辞苑 第5版

      病気をなおすのも食事をするのも、生命を養い健康を保つためでその本質は同じだという事。

  • 大辞林 第2版

      病気の治療も普段の食事もともに人間の生命を養い健康を維持するためのもので 、その源は同じで あるとする
      考え方、中国では古くから言われている。




“医食同源”という言葉は、中国4千年の歴史から生まれたもののように思われがちだが、実は1972年に日本の新居裕久(昭和大学客員教授)が中国の“薬食同源”をヒントに考えた造語だそうです。
新居氏は“バランスのとれた美味しい食事”とは“栄養”のバランスがとれていることと、もう一つ“陰陽五行”のバランスがとれていることが必要といっています。
つまり、暑いときは体を冷やす食品(夏に収穫をむかえる食材)を、寒いときは体を温める食品(秋から冬に収穫する食材)を選ぶことで、季節外れの食材は極力避けたほうが良いとも言っています。また肉(陽性の食材)を食べたら、野菜(陰性の食材)も一緒に食べるといったバランスを取ることも大切なことだとしています。
また、無理な”制限食”をしないことが大切で、コレステロールを上げる食品を食べたいときには一緒に下げる食品を食べ、カロリーの多いものが食べたければ、少ないものと組み合わせることが大切になります。「あれもこれも食べてはいけない」というのは間違いだとしています。

  つまり

  (1)高コレステロール血症

     → 肉・卵・バターを取りたい時には豆腐や植物油を組み合わせて食べる。

  (2)高血圧

     → 減塩にばかり気をつけるのではなく、カリウムやカルシウムあるいは食物繊維の多い食品を取り入
      れて、体内のナトリウムを追い出すように努める。

  (3)肥満&糖尿病 → 脂肪と糖分を一緒にとらないようにする。

                               ・・・・などです



食生活の欧米化により、肉を食べることが多くなっている食事では野菜を多く取ることも大切なことです。 
テレビ番組などで色々な食品を紹介していますが、「あれを食べると・・・に効果絶大!」と言われて、片寄った食事にするのではなく、『身土不二』『一物全体を食す』ということに常に配慮して“バランス”の良い食事を心がけることが大切です。


参考資料;新居裕久著「医食同源、陰陽バランス食のすすめ:陰陽を生かして制限食をやめよう」



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